豊田市のキッズスクール校長先生のブログ

子どもたちの発育、子育てのヒントになる情報をお伝えしていきます

運動神経にも学力にも心身の健康にも影響?第2の脳といわれる「腸」

私が読んだ書籍や得た知識、収集した情報をもとに子どもたちの教育に関する事柄を中心に紹介するブログです

医療・科学など多くの技術の進歩によって、以前にも増して人間の身体のさまざまな秘密が解明されるようになってきました。そこから最近、大きく注目されるようになってきた「腸」。食べ物を消化して、栄養素を吸収する消化器官としての役割だけでなく、それ以外にも重要な役割を担う器官であることが多くの研究からわかってきています。今回は、腸の意外な働きと腸の健康は子どもたちにどのような影響があるのかについて書いていきたいと思います。

 

美容や健康に良いだけじゃない

「ダイエット効果」「美肌効果」などのメリットが一般的によく知られていることから、私たち大人(特に女性の方)の中には、腸内環境を整える「腸活」を積極的に取り組んでいる方も多くいらっしゃると思います。

腸内環境を整えることは、これら以外にも「免疫力のアップ」「意欲の向上」「ストレスの緩和」「アレルギーやアトピー性皮膚炎などの症状緩和」など、研究成果とともに多くの効果が期待できることがわかってきており、昔から発酵食品やヨーグルト、乳酸菌飲料などはありましたが、さまざまな種類の善玉菌の発見とともに近年、多くの企業から腸内環境の改善に役立つ商品が発売され、特徴や目的に応じて細分化されていることからも、「腸」という臓器への注目の高さがうかがえます。

 

脳腸相関「腸は、第2の脳」といわれている

「ストレスや緊張から、お腹を壊したり下痢をする」といったことを経験したり、また経験はなくても聞いたことなどあるのではないでしょうか?これは根拠のないことではなく、この相関関係は「脳腸相関」として、医学的にも以前からよく知られていた現象とのことです。

私たちのような医学の素人からすれば、脳と腸ははなれたところにあり、一見すると関係性がなく根拠のない偶然のようにも思えます。しかし、腸と脳は他の臓器に比べても密接に関係していて、最近の研究から、医学的にも科学的にもさまざまなことが解明されてきました。それは、腸には入ってきた情報の処理と、処理した情報を伝達する神経細胞が存在し、「脳から腸」といった一方通行的な情報発信だけでなく、「腸から脳」にも情報が送られ、双方向的に情報を交換しあっているということのようです。

そして腸は、その情報を伝達する機能を担う神経細胞が体の臓器の中で、脳に次いで2番目に多いことから「第2の脳」といわれ、まだ解明されていない謎も含め多くの研究が続けられています。

 

腸の健康が運動や勉強のパフォーマンスに影響

前回のブログで、「セロトニン」という神経伝達物質が脳や身体にさまざまな良い影響をもたらすことをご説明しました。

前回ブログはこちら

az-toyota-afterschool.hatenablog.com

実はこのセロトニンですが、さらに深堀りすると、分泌の大きなカギとなるのが腸の健康ということです。この理由としては、セロトニンの”モト”となる物質の9割が小腸でつくられていて、食物に含まれる必須アミノ酸である「トリプトファン」が腸内細菌の働きで変化し、それが脳に運ばれセロトニンになるからのようです。

つまり、「腸が脳に影響を与える⇒脳が神経伝達に影響を与える⇒神経伝達が運動や勉強のパフォーマンスに影響を与える」という流れになります。

勉強においても、運動においても、パフォーマンスを向上させる絶対的に必要な条件「前向きなこころ=やる気」です。何においてもこのやる気が起きなければ始まりませんし、向上も上達もしません。私は個人的な思いとして、セロトニンのこのやる気スイッチを入れる効果こそが、子どもたちにおよぼす最大の良い影響と思っています。

 

腸が不調だと子どもたちに悪影響

腸が不健康になると、逆にいえばセロトニンが減少することにつながります。セロトニンの減少は、成長過程の子どもたちにとっては心身ともに悪影響をもたらし、例えば、勉強に身が入らなかったり、身体を動かすのがおっくうになったり、落着きがなくなったりします。

セロトニンが不足することでおきる主な症状

また小児科クリニックの医師曰く「自閉症」や「かんしゃく」をおこす子どもたちは、セロトニン代謝トラブルが主な要因として考えられ、これを改善することで一定の効果につながるとおっしゃっていました。前回のブログにセロトニンを促す5つの方法を紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。

 

まとめ

今回は、「運動神経にも学力にも心身の健康にも影響?第2の脳といわれる『腸』」と題して綴ってみました。最近の「腸」に関する多くの研究から、腸と脳は密接に関係し、脳と同じくらい重要な器官であるといわれています。腸の健康は脳の活動にも影響し、成長過程の子どもたちへの心身の影響も大きいということがお分かりいただけたのではないでしょうか。子どもたちの心身の健康とすこやかな成長のため、腸内環境を整える「腸活」をぜひ、家族みんなで取り組んでみてください。それでは今回はこのへんで。このブログがご覧いただいた方々の参考になれば幸いです。

 

 

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